黄斑円孔の手術翌日~3日後の様子

黄斑円孔

黄斑円孔手術での入院の日数

黄斑円孔の手術での入院日数で多いのは4~5日だそうです。私の場合、コロナが蔓延していて院内感染するのが怖かったことと、多少不便でも自宅で過ごしたかったというのがあって、無理をいって、2泊3日の入院をお願いしました。手術前日に入院し、翌日手術、そしてその翌々日には退院という流れです。何かあったらどうするか?という不安もありましたが、それでも家に戻りたかった。でも結果それでよかったと思ってます。

というのも病院で過ごす夜は、眼科手術の後で寝苦しいのに加えて、色々な物音がうるさくて気分が落ち着きませんでした。一人部屋だったのですが、それにもかかわらず、夜中に廊下で奇声をあげている人の声が聞こえたり、ストレッチャーの音が聞こえたり、とてもじゃないけど気が休まらなかった。大病院だと色んなことがあります💦

そんな理由から、手術の翌日には退院した私。早朝に退院し、昼過ぎには自宅に戻っていました。

術後1日めの様子(退院)

自宅に戻ると、掃除やら洗濯やら色々とやりたいことが出てきます。ほんの2日ほど家をあけていただけなのに、リビングのテーブルの上がごちゃごちゃしていたり、洗濯モノも溜まっている様子、それに入院中に使っていた洋服も洗いたい!などと思いますた。だけど退院時の先生からの忠告、「家に帰っても動きまわらず安静に’うつぶせ’してくださいね。動き回ると、円孔の閉鎖が遅くなるかもしれませんよ」を思い起こして、動きたい気持ちをぐっと抑えてとにかく、うつぶせ寝して過ごしました。ベッドに横たわってもすぐ飽きてきたので、リビングテーブルでうつ伏せしたり、ソファーに移動して、座る部分に頭をのせてうつ伏せしたり、家の中で‘うつぶせ’できそうな場所を探して過ごしました💦

<術後1日めの見え方>

手術した左目をそーっと開けてみると、ぼんやりとまわりの景色が見えました。目に入れたガスの影響で、水の中をのぞき込んでいるような「ぼやー」とした景色です。に見えます。面白かったのはモノがやたらと大きく見えること。ガスが屈折率に影響していたんですね。自分の指や爪がやたら大きくみえたりと、なかなか不思議な体験でした。

リビングテーブルの上に頭をのせてうつ伏せになるときにも、こちらはとても重宝しました。↓


術後2日目の様子と目薬

手術の前後は、目薬を点すのが大きな仕事です。私の場合、目薬は3種類。ベガモックス、サンベタゾン、ネバナックが処方されました。手術3日前からさしはじめ、手術後は段階的に2本、1本と数が減っていきました。

○ベガモックス→抗菌剤

○サンベタゾン→炎症止め

○ネバナック→の眼科手術後の炎症止め

目薬を点す時にべんりだったのが「目の周りふきとり専用シート」です。点眼まえに目の周りを清浄したり、点眼後に流れてしまった目薬を拭き取ったりに使います。手術前後何よりも怖いのが、細菌感染なので、目を拭くものには気をつかいます。これは滅菌されたウエットシートが2枚、大きすぎず小さすぎずのサイズのものが入っていてとても使いやすかったです。

大変だったのは、1本さした後には5分の時間をおく必要があること。そのため、1回の目薬タイムにかかる時間は15分、それを朝、昼、夕方、寝る前の4回繰り返すので、なかなか面倒でした。スマホのアラームで時間を設定し、点した後には一覧表でチェックするなど、地味に努力して差し忘れ防止していました。

術後は、うつ伏せ状態を守れば、スマホをみたり読書することも可能です。だけどさすがに翌日あたりまでは、目が時々ズキッと痛むことがあるので、できるだけ休ませたかった。そこでこの日はラジオを聞いたり、キンドルの読み上げ機能を使って読書したりしながら過ごしました。

<術後2日めの見え方>

まだまだ水の中です。ただ昨日に比べるとちょと景色の輪郭がはっきりしてきました

術後3日目(検診で病院へ)

術後3日目の午後は、病院の外来へ。眼圧、眼底、視力、一連の検査を行います。ただ視力は相変わらずぼんやり水の中にいる感じなので、検査表がほぼ見えません。それでも「これどちらが空いているか分かりますか?」と技師の方に聞かれるのでしょうがなく、「右」「左」などなど、全くのカンを頼りになんとか答えました。後で先生がこの結果を見て「やっぱり見えませんよね。でも手術後だからこんなもんです」と。じゃなぜ検査するの?と思ったのですが声には出せません💦。

視力検査の結果は謎だらけだったのですが、それでも眼底を見てみると、もうすでに円孔が閉じかけているとのこと。もともと円孔が小さめだったことが幸いしているようです。先生からも「順調なので、今日から昼間は前を向いて大丈夫ですよ。ただ寝る時はうつ伏せで寝てくださいね」とのお言葉をいただきました。前を向いていい!なんて嬉しい言葉。たった数日ですが、それでもずっと下を向ていると、首も凝るし、肩も凝る。やっと顔をあげていいんだ!と喜んだのですが、ただこの時は、「夜はうつ伏せで」の意味を分かってませんでした。一番つらいのは昼間でなく夜寝る時だということを。この後その意味の重さにジワジワと気づいていくことになります。

<3日目の目の見え方>

まだまだ水の中にいる感じ、あるいは、すりガラスを通してみている感じの視界なのですが、この日から目の上の方に黒いラインが現れました。これはガスと裸眼の境で、黒いラインの上にすこしだけクリアな世界が広がっていました。この後、日数の経過と共に黒いラインはどんどん下がり、最終的にはコロンとした円になり消えています。円が消えるとガスが目の中から消えたという証で、ようやく仰向けに寝れるのです。ガスが無くなるまでは2週間前後と言われていますが、私の場合なぜか、なかなかガスが無くならず、かなり長い期間うつぶせで寝ていました。

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