黄斑円孔は入院して手術がおすすめ
黄斑円孔の治療法としては、今のところ手術しかありません。硝子体手術と言われるものですが、大掛かりな手術になるため、基本は入院となります。日帰りで受けられる病院もあるのですが、術後は網膜剥離などの危険性も高いし、下向き生活で食事も作れないことなどもあって、個人的には入院して手術を受ける方が安心かと思います。
そんなことで、私は2泊3日の予定で入院、手術を受けました。手術後に、軽い発熱と頭痛があり、その時にすぐ薬を処方していただけたので、しみじみと入院しておいて良かったなと思ってます。ということで事情が許せば入院されることをおすすめいたします。
役立った入院用品のリスト
入院というと気になるのが、何を準備するかということです。一般的な入院用品リストに加えて、黄斑円孔ならではの、準備しておいて助かったものもあるので、私が用意したものをちょっとご紹介します。

<入院用品リスト>
①スリッパ(クロックスが便利!ダイソーにて300円で購入)
②紙コップ、割りばし、ストローなど食事につかうもの
③シャンプー、石鹸
④ティッシュ
⑤目のふきとり専用コットン
⑥アルコール消毒ジェル
⑦マスク
⑧うたたねクッション
⑨置き時計
⑩自立する鏡
⑪食料品(ペットボトルの水、簡単に食べられるおやつ類)
⑫携帯ラジオ、本など暇つぶしできるもの
⑬ヘッドホン
※パジャマとタオルは病院の「レンタル」があったので利用しました。黄斑円孔は術後「うつぶせ」が必要となります。そのため、パジャマはボタンがついていたり飾りがあったりすると(痛くて)使えません。レンタルのパジャマは、いかにも患者さんという感じに見えて全くおしゃれでも快適でもありませんが、そこは医療用、うつぶせ寝にはもってこいでした。さらにレンタルの利点は、退院後に洗濯をしなくてすむこと。手術後は1週間程度は、洗濯をするにも一苦労なので、退院後の洗濯物を少しでも減ることは、後々大きなメリットだったと感じました
この中で特に役立ったもの
<ストロー>
手術後は基本下向き生活なので、食事も下向きです。お茶や水を飲むのにストローはとても役立ちました。コップにも使えるショートサイズとペットボトル用のロングサイズを用意しておくと便利です。ショートサイズは、入院食のスープを飲む時や、うがいをするときも便利でした。
<目の周りふきとり専用コットン>
病院によっては準備されているところもあるかも知れませんが、私が入院したところでは用意されていなかったので、準備しておいてよかったものです。術後は目薬を1日4回、しかも3種類ほどさします。目薬をさすまえの洗浄や、目薬が顔に流れてきた時など、かなりお世話になりました。
<自立する鏡>
目薬は最初は看護婦さんがさしてくれますが、その後は自分で点さねばなりません。その時に鏡が固定できると、両手を自由に使えて便利でした。とにかく目薬を点す回数が多いのでいかに楽にできるか!これを工夫することも重要です。
<うたたねクッション>
手術の後は、寝ても覚めても、基本下向き生活です。寝る時は病院で用意されたうつ伏寝せ用のクッションを使い、それ以外は、ベッドサイドのテーブルに椅子で座り、顔をうずめてうつぶせをしていたのですが、その時にこのクッションが大助かり。両手でかかえこんで、端っこにオデコをちょんとのせると、体位が安定して長時間うつぶせていられました。


このクッションは広げると正方形の薄いクッションになります。
ベッドでうつぶせをするときに、腰の下にひいたり、足元に置いたりと、うつぶせ寝の体位を楽にするにも役立ちました。少し支えてくるものがあるだけで、辛い姿勢が楽になることもあります。なので、入院時にはこんな風な小さめのクッションがあると便利かなと思います。
選ぶ際の注意点は「反発がしっかりしたものを選ぶ」のがポイント。ふんわり見えてもすぐにペタンとしてしまうものは、長時間つかえず役に立ちません。小さいクッションは、100円ショップなどでも買えますが、そのほとんどは長時間使用には耐えられません。うつぶせをサポートするクッションは、多少お値段が高くなっても、しっかり弾力があるものがおすすめです。
意外に利用しなかったもの
「本」と「携帯ラジオ」です。本は、術後は文字を見るのがしんどかったこともあり、ほとんどひらきませんでした。一方ラジオは、よく聞いていました。でも携帯ラジオだと電波状況によっては雑音にしか聞こえない時も多く、結局まり利用しなかったです。
それで、スマホの「radico」というアプリでラジオを聞いてみたら、これが大正解!。こちらだと電波も安定して聞きやすいですし、過去の放送を聞くこともできます。面白そうな番組を見つけたら、過去の分まで聞いたりしていると、あっという間に時間が過ぎました。
あと、本好きな方なら、本を読み上げてくれる「オーディオブック」もおすすめです。暇な時間はたっぷりあるだろうと思って普段読みたかった本を数冊用意していたのですが、結局読めなかったです。というのも少し読んだだけで思った以上に目が疲れるんですよね。なので、耳だけで読書できるオーディオブックは便利だなと思います。
術後はメンタルも不安定に傾きがちです。こういう時に‘暇‘な時間ができてしまうと、変にネガティブなことばっかり考えてしまうものです。ぜひ耳で暇つぶしできるものを用意されておくといいかなと思います。
以上が本当に役立った入院用品リストです。黄斑円孔の手術での入院は、特殊な事情があるので、より快適にすごすためには、事前に入念に準備をしておかれるといいかなと思います。
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